2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「きよみずや出会いの夏のこどもたち」

2002年、7月、京都・清水寺境内、このこどもたちとの出会いは、私の生涯の中でも忘れえぬものになっている。こどもたちと交わした仔細は覚えていないが、実にいきいきとした楽しいひとどきだった印象が残っている。じゃ、記念写真撮るよといったら勝手…

「ドクダミの匂い飛び散る草刈機」

ドクダミの花も梅雨時に目立つ花である。湿っぽいところ半日陰で良く繁茂する。ドクダミ茶など、薬用効果もあるようだが、私には雑草にしか見えない。何度も経験があるのだが、草刈り機でこのドクダミを刈り払ったりしたら大変だ、あの特有の臭気・匂いがあ…

「グットバイ紫陽花の道セピア色」

紫陽花の咲く小径で、彼女と別れた思い出も今ははるか、セピア色の世界の中に。シンガーソングライター森田童子の歌う「グッドバイ」を聴きながら思い起こす。

「あれこれと蕎麦も俳句も一家言」

俳句は17文字の短い詩の中に実に多様な世界を詠い込む、その作品を見て誠に驚異的ですばらしいのだが、こうしなければならない、ああしなければならないなどがまあ実に多いこと。季語重なりなど、有名俳人にもあったりするのだが、初心者は基本に忠実でな…

「金糸梅公園の隅でたよりなげ」、キンシシバイとビヨウヤナギ

キンシバイ(金糸梅)もビヨウヤナギ(実央柳・美容柳)は、オトギリソウ科の小灌木。ともに6、7月頃、写真のような黄色い花を咲かす。二つの花、よく似ている。アジサイとともに、梅雨時に良く見かける花である。 キンシバイ。中国原産。日本への渡来は1…

松本かえるまつりの出会い・「かえる好き信州松本に集まろう」

かえるまつりとは、信州松本市のなわて通り商店街を舞台に、商店主・地元の学生・市民が協力して運営するかえるをテーマにしたお祭り。毎年全国からたくさんのかえる作家が連なる「かえる市場」やかえるに関する様々な催し・学生が運営する楽しい遊びコーナ…

「ラベンダー摘む娘もいて夢農場」

天気も良さそうなので、思い立ち、8時前に家を出て、19号線生坂から池田町の夢農場へ。12時までには帰る。夢農場はラベンダー園としては県下一広いが、今は畑の花が一斉に開花しないように、順次咲くよう工夫しているとか。農場の摘み取りの娘さんに、…

「必死とは線香花火のことである」

そういう主旨のことを詩に書いた高校時代の先輩のことを思い出す。むろんその詩編は手元などはとうににないのだが、強いインパクトを受けたことを覚えている。線香花火の火の玉は、落ちまい落ちまいとして、最後までもそれこそ必死になってがんばっているの…

「ベートーヴェンのカルテットを聴き夏至過ごす」

今日は夏至、一年で最も日が高く、明るい日である。後は冬至に向かっていわば下り坂の日々。ベートーヴェンのカルテットでなければならない理由は特にないが、例えば、ラズモフスキー第1番の気宇壮大・広大無辺な世界の一端に少しでも触れられば...。 聴…

「山桜実はみごとな果実酒に」

染井吉野は実を採るのはむずかしいが、山桜や垂れ桜は実がいっぱなる。むろんサクランボのように大きくはない。子供の小指の先ほどの大きさである。口に含むとちょっと苦いが甘みもある。こどもの頃、この実もよくほおばったものだ。 一頃、果実酒作りにこっ…

「合歓(ねむ)の花オフ会の夏よみがえる」

インターネット全盛である。一般化するようになってもう15年ほど経つのだろうか。その間のネット人口の増加やサービスの多様化には目を見張るものがある。ところで、インターネットの始まる前に10年ほど、いわゆるパソコン通信の時代が続いた。この話は…

「凌霄花(ノウゼンカ)湖畔の町を明るくし」

湖畔とは私が取材した信州・諏訪湖畔である。梅雨曇りの冴えない天気、家々のノウゼンカズラの花があたりを明るくしていた。正岡子規の俳句に「家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな」というのががあるらしい。諏訪もいで湯の町である。 なお、ウィキペデアに…

「旅途中ホームで飛び交うツバメかな」

先日のJR小海線野辺山高原行きの行き帰りである。小渕沢で乗り換えの電車を待つ間、ホームの屋根の下のハリにツバメの巣を見つけた。良く見ると1か所くらいではなさそうだ。ちょうど親鳥が帰って来た。見ていると雛に餌をくれてまた飛び立つのに1秒もか…

「タチアオイ松本城と競い立ち」

フヨウの花などはまだちょっと先と思うが、タチオアイはもう盛んに咲き競っている。延びて高いものは2メートルを越す花も。松本城の北の掘、鷹匠通り際に咲くタチアオイはちょっと下から見上げると、松本城の天守とその高さを競っているかのようでもある。…

「桑の実を食べる子等なく時過ぎる」

今は桑の実を食べるこどもたちもいない。というより桑の実が食べられおいしいことも知らないだろう。前日にも書いたが、そういうこども同志の遊びの伝承も途絶えて久しい。 桑の木は、桑畑だけでなく良く道端にもあった。学校の帰り道なんかでも、ちょっと道…

「蛇イチゴ食べられるのをご存じか」

親に教えられたのではない、こども同志の遊びの伝承なかで身に付けた知識である。もっともこの蛇イチゴのように誤った”知識”もなかにはあったのである。蛇いちごという名前からして気味が悪い。毒らしいよといわれれば、そうかと信じてしまって近づきもしな…

「店先のトマトすべて去勢されてる」

店先にある、また冷蔵庫に入っているトマト。鼻を近づけて匂いがするだろうか。ところで、露地栽培でもハウスでもいいトマト畑の中へ入ってみたことがあるだろうか。なんともむあっとした生臭い強烈な匂い。店先にあるトマトにはあの強烈な匂いの何分の一も…

松本平(盆地)・安曇野麦秋、「麦秋やアルプスの雪あとわずか,」

安曇野を含む松本平は今、麦秋を迎えている。ここにはけっこう広大な麦畑が広がっている。郷愁を誘う風景である。アルプスの雪もだいぶ少なくなった。麦秋の頃、一面の白い花の蕎麦畑、青田 が同じ視野の中にある光景など信州ならでは...。「信濃では稲、…

オープンガーデンのバラ園でライブ肖像ペインティングを楽しむ

当地は今、バラが真っ盛り。先日、6,7年来の取材を通しての友人知人、丸山勝子さんと滝沢市子さんのバラ園に、県シニア大学の同期生、Kさん、Iさん、Nさんを案内。お馴染みライブ肖像画家の友人、久保田喜正氏も一緒に。すばらしい雰囲気の庭園の花々…

梅雨寒.(つゆざむ)..「梅雨寒や腰痛も出てうつうつと」

[ 梅雨入りする前の4、5日はまるで真夏のような天気、暑中見舞いをだしたいような感じだった。だが、梅雨入りしたとたんに連日10度近く気温も下がり、梅雨寒である。しまいこんだ長袖の下着や上衣を取り出して着たり、夜などちょっと暖房のスイッチを入…

DVD映画「阿弥陀堂たより」を見る...

2002年公開の映画。映画館でも見たし、テレビでも見たり、DVDで借りて来て見たこともあるが、また映画に映っている北信濃の風物と人生が見たくなって借りて来た。この映画の中のゆったりとしたおだやかな時の流れは実にいい。自然の中にもむろん生も…

「ドビュッシー聴くけだるい午後の睡蓮花」

。 むろんドビュシーの管弦楽曲「牧神の午後への前奏曲」を念頭においての作句である。この曲、ベートーヴェンなどが聴いたらびっくりしそうな曲かも。ニンフがいる池の端には睡蓮も咲いていよう。そこはモネの睡蓮のある世界でもあろうか。

マイカーがパンクする...「梅雨空に恨めし愛車パンクして」

わが愛車が、5年ぶりにパンクした。ちょっと感じがおかしい、変な音もするしと思いつつ1キロメートルもそのまま走ってしまった。気づいた後もちょっと走って、家の近くの整備工場へ。もうだいぶタイヤをもんで痛めてしまったので、タイヤ修理は無理といわ…

「駒ヶ根高原・くらふてぃあ杜の市」を取材

中央アルプス、南アルプスの大自然に囲まれた南信州は駒ヶ根高原。駒ヶ根は私も30年くらい前、3年間、住んだことがあるが、すばらしい環境の気持ちよい高原の街である。私の思い出もある高原の町・駒ヶ根でも毎年初夏、松本のクラフトフェアの1週間後の…

「娘らが川ちゃぷちゃぷの皐月かな」

私の住む信州松本。縄手通りの脇を流れる女鳥羽川。都会からやってきたむすめたちであろうか、川の縁に腰掛けてごらんの通り足を出してちゃぷちゃぷ。実に気持ちよさそうだ。ここでこんな景色を見るのははじめてだ。なんか天真爛漫、ほほえましい...。皐…