2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「誰ぞ知る心の闇の水中花」

佐世保の高校同級生殺傷、なんとも救いのない痛ましい事件が起きたものだ。日本中に大きな衝撃が走った。ネットでは、10年前、同じ佐世保で起きた小6女児同級生殺害事件の再来だというような記述も。この少女の暗く哀しい残りの人生を思ってしまう。心の…

「ニッコウキスゲ鹿食害で命絶え」

ニッコウキスゲといえば尾瀬ヶ原が有名である。わが信州では先ず霧ヶ峰が頭に浮かぶ。ニュースなどで花は見頃というので先日、5年ぶりで出掛けた。報道などで増える一方のニホンジカの食害で大半がやられてしまい、今は電気柵に守られたエリアでまあ細々と…

「夏休み水くれ当番がんばってね」

小学校の前を通ったら、校門沿いの花壇に児童が水をやっていた。夏休みが短い長野県内の小中学校でもようやく今日あたりから休みに入ったようだ。きっと盆明けの17日には休みも終わりになるのではないか。その短い休みの中でも登校日がある。花壇や菜園の…

「梅雨明けて知事選スタート信濃では」

今日告示、わが長野県、暑い夏が更に暑くなりそうだが、内実はどうだろうか。大方の形勢は決しているのかな。写真には載っていないが、ニュースではもう一人、候補者が届けたらしい。10日の投票日は前日から出掛ける予定なので、期日前投票をせねば。

「シシウドの花揺れ向こうに冨士の山」

シシウド(セリ科)は標高900m〜1000mの高原に群生する。ウドとは関係なく、イノシシが食べるような硬いウドということでこの名がついている。根はドッカツ(独括)といって日本薬局方に指定されている薬草である私はこの葉を採ってきて、入浴剤や…

「こんな句を作ってみたい野菜たちで」

「ピーマン切って中を明るくしてあげた」 図書館から池田澄子さんという俳人のミニ句集を借りてきた。パラパラとページをめくっていたら、この句に遭遇。いわゆる俳句らしからぬ句がいっぱい載っているのだが、この句には特にひかれた。いささかショックも。…

「芙蓉咲く畑の隅でかまわれず」

私の大好きな夏の花、芙蓉があちこちで咲き始めている。もっとも季語としては秋に入っているが。この花は、その花の品や美しさに比べて、扱いがぞんざいで、大いに冷遇されていると常々感じている。まあ花の遅い八重の芙蓉ともいうべき酔芙蓉は、ちょっぴり…

「孫のような後輩たちの文化祭」

ご近所の高校(アンクルの母校でもある)の文化祭「トンボ祭」の見学に行く。「孫のような後輩たちの文化祭」である。もっとも私の孫は高校生まではちょっと時間があるが。この3年間、毎年出かけお馴染みになった書道部の展示と3年生になったYAMADA YUIさ…

「雲白く紫陽花青く法船寺」

法船寺は私の住む信州・松本市内でもあじさい寺として有名なところである。この季節毎年のように尋ねているが、さまざまな色合いのあじさいがあって楽しめ、訪れる人しきりである.雨の日のあじさいも味わいがあるが、あじさいの寺を二、三回るにはやはり晴…

「梅雨時も郵便ポスト笹の中」

信州松本、私の住む町だが、市街の目抜き通りの一つ、伊勢町通りの舗道脇にあるポストである。ごらんの通りポストは細かい笹に囲まれている。雨の時など集配にちょっと難儀するのではと思うが、もう何年も前からこの状態である。もっともこの笹、雑草という…

「今日も梅雨ヒゲ剃るまでの気の重さ」

連日の梅雨空。雨は降らなくてもたれこめる雲はいんうつである。今年ももう梅雨入りしてだいぶ経つ。そろそろ梅雨明けしていい頃合いだが。 ところで男にとって、人によりいろいろあるだろうけれど、ヒゲ剃りは日課である。身だしなみということもあるが、ヒ…

「夏祭DSに夢中のこどもたち」

人の集まるところへはやはり行ってみたい。だがゲーム機はかたときも離さない。まつりの広場の片隅で、おどりなど出しものに時折視線を送るものも、DSに夢中。お〜いって、声掛けたら顔あげた。ちょっぴり話しを交わす。

「コマクサが見上げる空に白馬岳」

[ 高山の砂礫地に生え、 「高山植物の女王」と呼ばれる。花が馬の顔に似ているので”駒”とも。乾きやすく養分も少ない 不安定な礫地(れきち)に、柔らかい根を]地中に深く伸ばして生きている。

「梅雨晴れや蔓草廃屋覆いたり」

全国、どこの町でも廃屋が増えている。廃屋はなんとも空しくさびしいものだ。人口減少傾向の現れでもあろう。人が住まなくなり空気が通わなくなるととたんに家は荒れ始める。ガソリンスタンドなど廃業し、放置されるとコンクリートの割れ目からペンペン草が…

「台風一過爪痕残しぬける空」

台風一過、今日はずばらしい天気である。青空も雲も実にくっきりとみごと。台風が蹂躙した同じ空と思えない。台風とそれに刺激された前線による大雨は長野県西部、南木曽町に大きな爪痕を残した。山岳部への短時間の集中豪雨が、住民の今までの経験則でも想…

「夏雲の湧き果てるところ高ボッチ」

昨日、今年、初めての高ボッチ高原。九州沖に台風が来ているが、晴天が広がり、思い切って予定を変更してクルマを走らせる。松本市内中心部から40分ほどで行ける標高1600mの高原である。美ヶ原高原とともに八ヶ岳・中部山岳国定公園の北域をなしてい…

「クチナシの香り来る良し酔い夜半」

相当酔っ払って、夜遅く家路を急ぐ。雨上がり、街灯だけの暗い夜道、どこからかクチナシの甘く良い香りが漂って来る。

「拝みます少女等の夏は善光寺」

この4人の少女たちに出会ったのは、もう10年も前。旅の少女だろうか、善光寺本堂の階段に座っておしゃべりしていた。どこから来たのなど、私が声をかけたのだと思う。しばしあれこれやりとり、最後に写真撮らせてね、ホームページにもアップするからと言…

「ウツギ咲く峠の道をジャズ聴きて」

この句、私の属する句会に出した。票は特に集まらなかったが、先生の評は、現代、今時の句らしいとのこと。当節、山登りやハイジングする際にもウォークマンや携帯型のCDプレヤーで音楽を聴きながらという人が多いらしい。私も実体験を句にしたのだが、先…

「蝉とった時代ははるか雲白く」

長い捕虫網もって夢中でトンボやセミ・蝶を追ったものだ。そんな少年時代は、はるか郷愁の彼方に。雲はいつの時代も白く流れる。今の子供はあまりしないのだろうと思う。どうも社会がそういうムードでないみたい。 シオカラトンボくらいではなく大きなものを…

「麦収穫穂先がこっちに飛んで来そう」

信州・安曇野は麦秋、そして収穫の季節である。明科・犀川田圃にて。コンバインの運転者は防護マスクをし首回り腕先・足先から麦穂が入らないよう完全武装している。鋭い細かい穂先を吸い込んだりした大変なのである。こどもの頃、麦畑のまわりで遊んでいて…

「混迷の21世紀よ花いばら」

21世紀がスタートして14年、輝ける21世紀どころか、前世紀と変わらず紛争やテロも世界あちらこちらで勃発し、混迷の度合いを深めている。人類社会、人間社会の矛盾やゆがみも所々吹き出している。地球温暖化、原発処理など差し迫った課題も多い。 19…

「再会もまた楽し夏のライブかな」

去年、2013年8月、松本花時計公園のビールフェスタで友人の画伯がライブしたクレーブショップカー、ドルチェビビの古谷千恵美さん(左から3番目)に、浅間温泉・ツールド美ヶ原のスタート会場で再会。ふたたびライブ。写真下段は昨年のライブスナップ・