「梅雨晴れや蔓草廃屋覆いたり」

全国、どこの町でも廃屋が増えている。廃屋はなんとも空しくさびしいものだ。人口減少傾向の現れでもあろう。人が住まなくなり空気が通わなくなるととたんに家は荒れ始める。ガソリンスタンドなど廃業し、放置されるとコンクリートの割れ目からペンペン草が伸びはじめる。梅雨時は特に草が繁茂し、時に背丈より高い雑草に囲まれることも。壁や屋根も蔓草などに覆われることも珍しくない。