「あれこれと蕎麦も俳句も一家言」

 俳句は17文字の短い詩の中に実に多様な世界を詠い込む、その作品を見て誠に驚異的ですばらしいのだが、こうしなければならない、ああしなければならないなどがまあ実に多いこと。季語重なりなど、有名俳人にもあったりするのだが、初心者は基本に忠実でなければならぬと。一年中、あるものでもこれは例えば夏の季語だという。なにしろ世の事象はほとんどすべてが季語になっているほどだから、普通に作っていると、時には二つ入ることも。もっとちょっと自由闊達にいかぬものかと。

 蕎麦も、ああだこうだとうんちくを語る人が多い。ブームの今は蕎麦打ちにはまり込む人もどんどん増えているようだ。私などは、食べものとして、蕎麦もうどんもラーメンも差などあるようには思えないのだが、蕎麦が一段上の食べものとして祭りあげられているかのようだ。あたかも**道というものさえありそうなあんばいではある。[