信州の昆虫食・その3、蚕のさなぎ

蚕のさなぎは、かっては長野県内ではポピュラーなものであったが、この御時世やはり食べる人は限られてきているようである。それでも、「絹の味」とか「絹の雫」とかの商品名でスーパーに売っているのを見かけたものだが..。

 信州人は、昔は全国で養蚕をやっていたので、どこでも食べていると思っていたらなんのことはない、そんなもの食べるのは長野県だけだった、よその県ではせいぜい鯉の餌だったと、いう話である。

この「絹の味」の業者が、県外にも販路を広めようと、群馬県とか岐阜県であれこれ試みたがどうしてもだめだった、などというエピソードもある。この蚕のさなぎの佃煮、少々後味がこなっぽいが栄養価は抜群。わづか三粒で卵一個分の栄養価だとか。