南京そば、支那そば、中華そば、ラーメン・その4、サッポロラーメンの登場!

 前回も書いたとおり、1920年代から1970年近くまで、40年から50年間、伝統の横浜・東京ラーメン、すなわち支那そば、中華そばの時代がさしたる変化もなく戦争を挟んでも平穏裡に続くのである。

 ところが戦後も20年30年、サッポロラーメンが出現、人気を博するにつれ日本のラーメン界の群雄割拠状態が始まるわけである。麺もスープも具も実に千変万化。北にサッポロラーメンあれば、南に九州豚骨ラーメンあり、その後も続々ご当地ラーメンが産声をあげ、まさに覇権を争うごとき状態だ。

 そのためか、かって日本の、”ラーメンなるもの”のイメージを統一して栄えた支那ソバ・中華ソ
バの系譜を汲む横浜・東京ラーメンも、今や一ローカルというところに。

 写真はサッポロ味噌ラーメンで画像検索したものの一つ、モヤシとコーンが入っている。