南京そば、支那そば、中華そば、ラーメン・その5、何でも具になるシンドローム!?

  だいたい具やスープにいろいろなものを持ち込んだのは、彼のサッポロラーメンの発明というか功罪だという。

 エッセイストの玉村豊男氏によれば、サッポロラーメンの特徴は、スープが濃厚で、スープの味付けの種類が、醤油・塩・味噌・バターなどと選べること。そしてモヤシが具に加わったこと。このサッポロラーメン以降、なんだそうかそうなのか、ラーメンにはなにをのせてもいいのかという目のうろこかつきものが落ちた感じで、”なーんだなんでものせていいのか症候群(ナンデモグニナルシンドローム)が全国に広まったという。

 サッポロラーメンや九州ラーメン世代に生まれたヤングたちは、ずっと昔から味噌味や豚骨味のラーメンがあるかのように思うかもしれないが、戦後も戦後たかだか40年そこそこの歴史であるわけだ。写真は豚骨ラーメンで画像検索したものの一つ、スープの色が特有。