南京そば、支那そば、中華そば、ラーメン・その1、ラーメンの本場、中心地はニッポン

 日本のラーメンは世界に飛躍中らしい。世界標準の味に近づいているということか。

 ところで、標題はラーンメンの変遷である。名前も変わったが、内容の方も変化している。今のラーメンが中国から来たもので、中国がラーメンの本場だと思っている人がいるとしたら、それは大きな間違いである。

 ラーメンの本場は日本なのである。日本で、日本の風土の中で独自の発達をしたものである。日本でのラーメンの始まりは、明治中後期、横浜の中華街で渡来の中国人が中華街の人を対象にした麺だったという。しかしそれは具が何も入っていない素うどんならぬ素ラーメンのようなものだったらしい。やがてそれは日本人の味覚にも合うような味付けや具なども入ったものに発展していくのだが、当初は”南京そば”と呼ばれたようだ。

 写真は昔ながらの中華ソバ、入っている具はのり、半熟たまご、シナチク、チャーシュー、ホーレンソくらい。