白鳥母ちゃんのこと

 先に、ビニールハウスで、7、8年も暮らした後、また安曇野の白鳥越冬地である白鳥湖(正確には犀川ダム湖)に戻されたPちゃん、ふくちゃんのことを書いたが、今は白鳥湖に2年前からいるのぶちゃんと一緒に平穏な日々を送っている。片方の羽根を切断したり、骨折していて、遠くへ飛んで行ってしまう恐れはないので、安曇野のここ白鳥湖西湖へ来れば、1年中この3羽を見ることが出来る。

 それにここにはなにより朝夕2回餌をくれ愛しんでくれる白鳥母ちゃんがいる。母ちゃんの姿を見るとどんな遠くにいても目さとく見つけ、大至急で寄って来る。白鳥母ちゃん、自らもそう呼び、まわりからもそう呼ばれ親しまれている。アルプス白鳥の会会長の原とみ子さんである。この方はほんとうに白鳥がかわいくてかわいくてしょうがないらしい。そういうこころ根は白鳥にも自然伝わって、彼女が餌やりしながら白鳥をなでても一向に平気である。写真は白鳥母ちゃんとコハクチョウのPちゃん、ふくちゃん、のぶちゃん。