信州とカラマツ・その1

 長野県や山梨県の山にはとりわけカラマツが多いという。それが秋にはみごとに黄葉、実に見応えある。カラマツ黄葉の情景はとても美しく印象的。県内には見たところカラマツだけで全山黄葉という風景も珍しくない。

 ところで、ウィキペデアによれば、カラマツは、森林を造林するさいに用いる樹木として重要な種であるとされていた。根づき易く成長が速いことから長野県では戦後大規模な植林が行われ、造林面積の約50%がカラマツ林となったとか。このように各地で造林に用いられたため、場所によってはその地域のカラマツが自生していたものであるのかが不明である場合もあるようだ。

 材は硬く丈夫であるが、らせん状に繊維が育つため乾燥後に割れや狂いがでやすく、板材としては使いにくい材料であるが、現在は構造用合板やLVLに加工され、木造建築で幅広く用いられている。でも長い林業不振の中で、これは全体からみれば一部であろう。写真は乗鞍高原、山を覆う木はほとんどカラマツ。