ほうほうとからから・2、「ファミ・コン言葉」?

  先(5日)に、地元信州・松本のローカル紙のコラム欄に、−−恐るべき「ほうほう鳥」と題し、面白い投稿が載っていて、その一部を紹介した。筆者は中年の主婦の方である。

 この方の独特な考察なのか、この「〜ほう」という言い回しの発生源は、タレント・タモリ氏が怪しいと秘かに睨んでいるようだ。というのは、テレビ朝日系の人気長寿番組「ミュージックステーション」で、進行役の同氏が、「では、スタンバイのほう、よろしく!」というのを不快感を覚えつつ聞くことかれこれ十年あまり...、名付けて「ほうほう鳥」は、ここ数年間著しく繁殖し続けている様子なのだとも。「〜ほう」のそもそもの根源がタモリ氏だとすれば、かなりするどい慧眼である。
 
 専門家によれば、これらの言葉はファミリーレストランコンビニエンスストアのアルバイト多用するため、「ファミ・コン言葉」、また「バイト語」と呼ばれているらしい。

 丁寧語をきちんと学んだことがなく、社会経験の乏しい若者が、バイト仲間から聞いて正しい丁寧語思いこみ、一気に広がったのではないかと投稿者は推察するが、私は大人の既成社会への反発のようなものも暗に含んでいるのではないかとも思ってしまう。

 日本語の乱れが叫ばれて久しいが、おかしな日本語も長く使われ続けると、標準的な普遍的なものになってしまうのではと心配する。タレントの不用意な面白がった言葉使いは、社会的影響が多いだけに慎重にしてもらいたいものだ。