郷愁のおやつたち・ラムネ、その1

 ラムネは今はもう郷愁の飲みもの・おやつと言った方がいいだろう。コンビニや食品スーパーに普通に売っているものではなくなっているからである。祭りや縁日、イベントの露店などで見つけて、なつかしくもほっと心がやすらぐのである。

 ウィキペデアによれば、ラムネという名称は、イギリスから到来したレモネードが転訛したものという。独特な瓶のデザインもこのとき同時に持ち込まれたもので、明治初期に神戸旧居留地のシム商会が日本で初めて製造と販売を行なったとある。1872年(明治5年5月4日)に日本人に初めてラムネ製造の許可が下り、のちに5月4日は「ラムネの日」となったとか。日本ラムネ協会という団体もあるようである。

 ところで、清涼飲料水の「ラムネ」だが、あのビンの中に入っているビー玉はどうやって中に入れるものだろうかと、疑問がわいたこともむろんある。例の参考書「駄菓子屋図鑑」(奥成達著・飛鳥新社)の中に種明かししてあった。著者によると答えは簡単・当たり前でちょっと拍子抜けすると...。(続く)アンクルのメールマガジン・「郷愁の食物誌」2013・2・25号より。