パソコン・ネットと私・その1、タイガー計算機でチャリーン!

  60年代も末か、学校を出て入社した頃の最初の仕事には、大量の引き算をすることが毎月定期的にあった。まだ電卓などなく、あったとしてもばか大きくしかも高価だったから職場全体で数台のみ、もっぱら各自タイガー計算機でチャリーン、チャリーンとやっていた。むろんそろばんが得意な人はそろばんで。

 それが、何十年たちリタイアする年代にもなると、年次休暇などや各種届けから決済までネット・システムを介したパソコン上でやるようになっていた。

 届けや申請など正式な処理はパソコン上でしか出来ない仕組みになってしまったから、社員としてもやれないなんて言っていられない。だが、私がいた職場でも高齢の守衛さんなどには退職する最後までなじめず、誰か上司などが代わってパソコンに投入していた。

 今やどこの会社であれ、1人1台、パソコン抜きの業務など考えられないだろうが、80年代はじめか、NECに特注して出来た(?)ものか、DTなにがしという端末が職場に来て、どうもめんどうな処理ながらワープロも出来たらしい。それが出来る人をうらやましく横目でみながらも、ついにその機械にさわることはなかった。写真はそのタイガー計算機、ヤフーの画像検索より。