この冬も出現、巨大な雪の城、北ア・乗鞍岳(3026m)

 信州松本側から見る北アルプス南端の乗鞍岳は、この冬も巨大な雪の城のようになっている。今年は雪が例年になく多そうだ。乗鞍岳北アルプスの峰々の中では火山ということもあるが、いわば別格の山である。

 確かに、山容は槍ヶ岳穂高岳の鋭さ、荒々しさはなく、むしろおだやかである。火山特有の廣い裾野・高原も広がっている。その乗鞍高原は、狭い峡谷美の上高地などと比べ、明るく廣く解放的である。山稜も高原も、上高地を取り囲む槍や穂高岳とはまた違った魅力がある。なお、乗鞍岳は、国内で富士山、御嶽に次いで、三番目に標高が高い火山である。

 写真は、松本市内薄川河畔から遠望した雪の乗鞍岳