「阪急電車」の思い出

 以前「阪急電車」というDVDの映画をレンタルショップで借りてきて見たことがある。映画は、片道乗車時間15分、阪急今津線の内、西宮北口から宝塚までのミニローカル線が舞台。もうひとつの主人公は昔から一貫した深い小豆色の阪急マルーンという阪急電車そのもの。私にもとても懐かしい阪急電車

 私には、映画のストリーと同じくらい小豆色の阪急電車が感慨深い。もう**年も前の京都での学生時代、毎日の通学で乗ったのが阪急電車京都線西京極駅から河原町四条駅まで。車体の色は今も変わらぬ小豆色だった。

 阪急電車の車体の色、阪急マルーンともいわれ、戦前の創業当時からのものらしい。この色の電車は長く沿線住民に愛着を持たれ支持されている。

 ネットに出ていたところによれば、今から10年ほど前か、阪急電鉄が車体塗色の変更を検討している、と報じられたことがあった。その際、沿線住民が塗り替えに大反対、結局その塗色変更の話は立ち消えになって現在もマルーン塗色が続いているとか。また、阪急沿線で生まれ育ったが、遠方から帰ってきて阪急に乗ると安らぎを覚えるという人も。私も薄緑色の京阪電車で通ったこともあるが、阪急電車の方がなにか落ち着いて好きだった。