手食の世界...食べものを口まで運ぶ手段

  人が食器から食べものを口までに運ぶ手段は、いくつあるだろうか。それは恐らく三つの方法しかない。もっとも口の方を、食べもの方に近づける方法もあることはあるが。

 その三つの手段というのは、それぞれ単独で使われることも多いが、ナイフ・フォーク・スプーンのセット、次に箸、そして手・指である。最後のものは手食と呼ばれる。

 では世界でこの三つが、どのくらいの割合かご存じだろうか。上の順番とおりにいうと、おおむね3:3:4だという。手食が5に近いという学者もいる。いづれにしても手食が一番多く、数からいえばこれが人類が食事をする仕方の主流なのである。(続く)