カレーコンパの思い出

 昨日、高校同期生何人かの会合に出席。後の懇談会、そこでの昔話でこの”カレーコンパ”の話になり、しばし懐旧談に花が咲いた。

 カレーは、昔も今も食卓の人気メニューである。それだけに、みなそれぞれにカレーについては、なつかしい思い出なり、思い入れみたいなもがあるに違いない。

 私が、昔々、通っていた松本のF高校。校舎と校舎の間に小さな棟があり、そこには大きなかまどが並んでいた。果たして、二つだったか四つだったか、思いだせない。とにかくかまどがあった。ごはんを炊くかまどであり、大きな鍋でカレ−を煮るかまどであった。

 高校生だから、コンパといっても、酒をのんで宴会というわけにはいかない。われわれ高校生にとって、コンパとは、みなでワイワイいいながら飯をたき、カレーを煮て、またワイワイいいながら、カレーをむさぼり食うことだった。

 こういう習慣が、いつごろから行われていたのか、ひょっとして旧制中学校時代のころからあったのか、当時の松本市内の高校全般に行われていたのか、はてまた全国的なものだったのかわからない。後でわかったことだが、ほんとうは、私がいた高校だけのならわしだったのだが、当時なんとなくどこでもやっているものとも思っていたものだ。(続く)