餅々考現学、餅は丸いか四角いか?その2


 古くは、日本中どこでももちは丸かったのだろう。西日本ではその伝統を今でもかたくなに守っているのであり、片や東日本ではいつのまにやら、のしもちになり、小さい長方形の切りもちになった。それは関東の合理主義か、単にいちいちにまるめるのがめんどうだっただけなのか。

 文献によるとどうも四角いもちが現れたのは江戸中期以降らしい。もちはその元来の意義からも丸くなけれなならなかったが、新開地の江戸では略して角もちに変化したのだと。
 
 九州の電子友人の話しだと、昔は丸もちしかなかったが今では四角い切りもちも売っているという。丸もちと切りもち、両方が並んでいて、どっちがより売れるのだろうか。両方を何か目的によって使い分けているのだろうか。

 切りもちは真空パックだから保存が効く。だから買い置き用として存在価値がある。味は合成もちからそれなりに..という人も。売っているおもちのパックの産地がどこかわからないが 関東文化の西日本進出だろうか。反対に西日本の丸もちを関東へ持ってきたら売れるだろうか。それはやはりない思う。