クラシック音楽のすすめ...

 私は今、実質単身生活をしていることもあってか、夜はテレビを見ているより音楽を聴いている方がずっと多い。友人は、夜、8時9時あたりのテレビ番組がどうもつまらないと嘆く。同じようなバラエティ番組などが多い。つまらないから早く寝てしまうという。それはそうだろう。テレビの番組などの多くは畢竟シニア世代などをターゲットには出来ていない。

 それならば、音楽をクラシックを聴けばとすすめははするが、それもリジェクトベースだ。若い時から聴いてきたのでなければ、40、50、60のシニアになって急にクラシックに親しむというのは、多くの場合、正直難しいかもしれない。すすめても虚心坦懐に受け入れられるなど滅多にない。もっともそれがわかっているからすすめもしないが。また、音楽を聴くというのはその人のスピリット、心に内に繋がることなので、よほど親しい友人でもなければ、なかなか話題にもなりにくい。

私が持っているCDは、半分がクラシック、半分がそれ以外、ジャズでありロックであり、ポップスであり、もろもろだ。だから、クラシックがベストなどともいうつもりもないが、長い時代のふるいを経てきた音楽はまさに聴くに値するし、魂をふるわす。敬愛するベートーヴェンの曲などを聴いていて、私は涙が出て仕方ないなんてことも時にはある。