ヒガンバナがまだ咲いていた...

 
 ヒガンバナ曼珠沙華)の名所も各地にあるようだが、サフランやクロッカスは別にして、この彼岸花、コルチカムなど、地面から直接茎を出し、葉もなく花を咲かせるのはなんだか気味が悪くどうも好きになれない。そしてなによりも、このヒガンバナもコルチカムも相当な有毒植物である。

 人里に生育、田畑の周辺や堤防、道路脇、墓地などに見られることが多い。特に田畑の縁に沿って列をなして咲く花時はみごと。カメラマンのかっこうの写材である。

 ウィキペデアに興味深い記述がある。−−−日本には北海道から琉球まで見られる。しかし自生ではなく、中国から帰化したものと考えられる。稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まったといわれている。日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。故に、種子で増えることができない。中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。−−−