信州伊那谷「赤そばの里」


 ソバの花は普通白いのだが、信州伊那谷箕輪高原には赤ソバの里が広がっている。ヒラヤマ高地原産の種を、信州大学と地元企業が共同県研究、長年品種改良を重ね、日本の風土に合う「高嶺ルビー」という品種を生み出した。ヒマラヤの種をそのまま日本に持ってきて蒔いても赤くならないのである。今は伊那谷だけでなく県内各地、県外へと普及しはじめている。赤ソバは実質、信州生まれといっていいのである。

 ここ数年来、新聞・テレビほかマスコミで度々取り上げられているので、信州伊那谷の赤ソバの花は全国的に知られるようになった。「赤そばの里」と呼ばれる伊那谷箕輪町上古田、標高950mの高原は、9月下旬から10月の中旬の花のシーズン、近隣や県内外から訪れた多くの人でにぎわう。

 私も毎年のように出掛けているので、どうも行かないと落ち着かない。ということで一昨日に現地へ。一面の赤ソバ畑、初めてみる人には、不可思議、正にサプライズ、きっと生涯残る印象的な光景だろう。