カンスイとは...


 うどんとラーメンの違いは麺のカンスイ処理の有無。昨日書いたところ。そのカンスイについて、調べたことをついでに紹介しよう。

 カンスイは液体と粉末とがあり、最近は価格と取扱い安さから粉末が多く出回っている。カンスイの成分・効力は「ラーメン大好き!!」(東海林さだお編・新潮文庫/昭 60年 刊)によれば..、主成分は、炭酸カリウム(K2CO2)と炭酸ナトリウム(Na2CO3)これに各種リン酸塩(例:ピロリン酸ナトリウ、リン酸ナトリウム)を配合して作られる。 

 効力は.. 
 
  1.アルカリ水であるため 小麦粉に混ぜると小麦粉のフラボノイド色素が黄色に発色する。   
  2.アルカリの作用で生のデンプン(αデンプン)が可食状態のデンプン(βデンプン)に変わりやすくなるため,、ラーメンの麺   は他の麺(冷麦など)に比べてゆで上がりが早い。
 3.一種の収れん作用が働き 麺の食感に独特の性質を与える。
 4.高濃度の場合はアルカリ(アンモニア)臭が強くなる。
 5.小麦粉中のグルテンが蛋白変性を起こし、その結果麺が縮れやすくなる。

 カンスイで問題視されているのは、主にリン酸が含まれ過ぎていないかということのようで、資料によれば例えばハム・ソーセージなどにも同等以上のリンが入っているとある。写真は、カンスイで画像検索(ヤフー)し出て来た画像ぼ一つ。