電車のつり革に...

 
 教師をしていた友人の話では、近頃のこどもは電車のつり革にさわれない子が増えているとか。親に終始、手を洗いなさいなどとうるさくいわれているものだから、ただただ神経質なこどもに育っているということのようだ。およそたくましさとかおおらかさとは無縁である。これでは勉強はそこそこ出来ても、ひ弱で情緒不足なアンフレキシブルな大人が出来てしまう。

 今は、”野生児”なんて言葉も死語に近いのだろう。少年時代、田舎育ちのこともあるが、仲間と野山をかけずり回って、時に野の果実、あけびや桑の実、グミ、スグリ、木イチゴ、草ボケ、マタタビなどを食した日を思い出す。今は農村の子も、野山をかけずり回ってことなどあまりしないのだろう。DSなど、ゲーム機が遊びの中心かも。

 就職試験や面接試験にまで親が付きそう学生がいることなど、一頃話題になったようなことがあったが、社会全体が柔弱・脆弱化傾向にある一端かもしれない。写真はヤフーの画像検索より。