談合坂(だんごうさか)

 中央高速道、大月と上野原の間に談合坂というところがある。SAもある。いつも面白い地名だと思って通り過ぎている。何でも北条氏と武田氏が和議調停の話し会いをしたところと聞いたことがある。

 ある本を読んでいたら、由来には諸説あり、① 近郊の村人たちの寄り合い場所だった。ここでいろんなことが話し合われたから。② 戦国時代に北条氏と武田氏がここで和議調停の話し合いをしたから。③ 武田信玄の娘が北条氏に嫁ぐ話会いをここでした。 ④ 談合坂は地形的に元来団子坂であるという設。ほんとうのところはどれかわからないが、面白いではないか。

 ところで談合とは、文字通り話し合うこと、話会いという普通の言葉だったが、戦後かいわゆる”管制談合事件”などが続発し、今ではご存じすっかり悪いイメージの言葉になっている。本来、善玉であった言葉が政治家や官僚の不始末のせいで悪玉に変化したとか。写真はヤフーの画像検索より、空から見た談合坂SA。