「夏の果て少女の見つめる未来は」

 あるいは「夏終わるあなたの見ている未来は」。二人の少女の写真は、80年代半ば、当時住んでいた家の近くの小学校校庭で撮ったものである。自分のこどもたちも通った学校である。この写真は、当時のことだからポジフイルム、スライド。写真の出来不出来はわからないが、私の生涯の中でわれながらカラーでこれほどみごとに皮膚感、微妙なデティールを表現した写真はほかにはない。こどもたちと話を交わしたか覚えがなが、特に印象敵なショットである。上の子はなんとも意志が強そうだ。この子たちも今は40歳くらいか。その後、どんな人生を歩んだか。