戦争と平和、ウクライナ危機

  私がかって学んだ学校の総長、故・末川博博士は、21世紀を人類の叡智により平和と希望に満ちた世紀にと希求して、学生にも常に説いていたが、現実はそれとはむしろ逆方向の世界が広がって行く...。ウクライナ状勢が緊迫化。ロシア軍のウクライナ領土への事実上の侵攻。シリア、パレスチナスーダンソマリア、朝鮮、など。紛争・戦争の火種は世界各所にくすぶっている。戦争と平和の問題だけでなく、地球温暖化ほか、人類に突きつけられている課題は他にもメジロ押しだ。

 ウクライナ状勢の緊迫化がもう2、3ケ月早かったら、ソチオリンピックはどうなっていたか。ひょっとして、以前のモスクワオリンピックの二の舞なんてことにもなっていたかもしれない。そういう意味では威信失墜せず、ロシアもプーチン大統領も幸運だったかもしれないが。それでも、ソチオリンピックの成功もなにか今ではちょっと色褪せて見える。また、7日から開かれるパラリンピックへの興味も急速にしぼむ。