雪景色もいいものだが...

 信州中央の盆地、松本平、1週間をおいてまた積雪60センチを越える大雪である。こんなことは今だかってなかったことだろう。2月になってからのこれほどの大雪は史上はじめてとか新聞が書いている。今日は一転、青空の好天気。むろんあっちでもこっちでも雪かきに励む姿が...。真っ白い雪が日を浴びて青空に映え実に美しい。

 先に雪はじゃまもの、やっかいもの以外のなにものでもないとなどとと書いたところだが、この景色ばかりは雪国以外の人に自慢したい見せたいものだろう。まあだが、そんな感傷などたちまちふっとんでしまう現実なのだが...。県北の白馬・小谷、飯山以北の豪雪地帯や高原のスキー場や温泉などは、除雪車が各家庭でも欠かせない。県央、県南の盆地では例年、雪が降ってもたいしたことないから、除雪車を持つ家などはない。だからたまにでも50センチも雪が降れば、手作業になるから大変なのである。

 灰色褐色の冬世界を一面におおう銀世界は、ロマンチックで確かすばらしいが、反面、多大な困難を住民に与えるのである。雪が降ってもカラリと青空も多い信州に比べ、雪が降らなくても鉛色の曇り空・冬空が続く日本海側はなかなか気分的にも憂鬱、たいへんと思う。写真はご近所の雪景色。