映画「飢餓海峡」を再び...

 見た後、ど〜んとはらわたか脳天を思い切り殴られたような激しい、重々しい衝撃感を覚える。人間のどこまでも深い業と罪、哀しみ、どろどろとした愛憎がモノクロ画面に描かれる。日本映画史に残る傑作といわれる。昭和40年(1965)公開。水上勉の同名原作小説を映画化。内田吐夢監督。必見の映画であろう。

 三国連太郎の演技が光る。彼の代表作のひとつでもあろう。左幸子(1930〜2001)や伴淳の懐かしい顔も。高倉健も若い刑事で登場。その後、何回となくテレビドラマ化、また舞台にも。