オオハクチョウとコハクチョウ

 安曇野へやって来るハクチョウは小型のハクチョウ、コハクチョウである。オオハクチョウも飛来することもあるが希である。飛来しても年2,3羽に限られる。そういうわけで、コブハクチョウ並の大きなハクチョウを期待してやって来る見物客にはちょっと物足りないかしれない。なお、白鳥の種類はカモに比べぐっと少ない。南半球のコクチョウをいれても5、6種類か。オオハクチョウコハクチョウコブハクチョウ、ナキハクチョウ。コハクチョウにはアメリコハクチョウという亜種もいる。

 富山市の田尻池などに、数は多くないもののオオハクチョウが毎年やって来るというのでうらやましいが、信州に来てくれないものはいた仕方ない。

 保育社版「野鳥の図鑑」には、オオハクチョウは体長141cm、翼の開長225cmにもなる最大級の白い鳥、一方コハクチョウは、体長120cm、翼開長178cmとある。オオハクチョウコハクチョウも並んでいれば大きさで区別はつくが、単独で遠くにいたりすれば区別は難しい。ただ、オオハクチョウは嘴の黄色い部分が鋭角的に黒い部分に切れ込んでいるところで区別が出来る。