チャイコフスキーのピアノ三重奏曲イ短調


 朝起きてテレビ(BS−103)のチャンネルを入れたら、クラシック倶楽部という番組でこの曲をやっていた。来日したマルタ・アルゲリッチのピアノである。ヴァイオリンは清水高師、チェロは趙静。今年の5月13日、別府アルゲリッチ音楽祭2013 祝祭コンサートで録画されたもののようだ。

 実はこの曲、私の大、大好きな曲、有名な悲愴交響曲やヴァイオリオン協奏曲もあるが、私にとってチャイコフスキーはこの一曲さえあればいいと思うくらいである。絶対おすすめの曲である。

 「偉大な芸術家の思い出のために」という副題がついているとおり、 急逝した大ピアニストで尊敬する師であり友であり先輩であるモスクワ音楽院院長だったニコライ・ルビンシュテインの霊に捧げるために書かれたといわれ、作品は悲痛な情感、悲哀感が全編を覆っている。