ハナミズキとヤマボウシ

 ハナミズキの花の時期は終わったが、それにかわるように今は近似種・同じミズキ科のヤマボウシが花を咲かせている。アメリカ伝来のハナミズキは広く全国に広まったが、自生していることはない。このヤマボウシ、庭木にも並木にも使われているが、元来、山野に自生する樹木である。

 私の住む松本にはハナミズキの並木もあるが、ヤマボウシの並木もいくつか。ハナミズキを見た日本人が、アメリヤマボウシと名付けたのは良くわかる。確かに花は似ているが、はなびらの先部分の凹みはなく、むしろ尖っている。ヤマボウシは秋口に赤い実を付け食べられる、ただ、甘ったるいまずいイチゴのような味、果実酒にしたこともある。なお、ハナミズキも赤い実を付けるが、こちらは飛び上がるほど苦い。

松本駅前広場のヤマボウシ


花びらの先が丸めの種類も...。

 ヤマボウシの実。9月末頃に結実。