フールプルーフ(fool proof)とフェイルセーフ(fail safe)・その1

  昔、安全の仕事をしていたとき、安全管理の考え方に、フールプルーフ(fool proof)とフェイルセーフ(fail safe)というのがあった。

 フールプルーフは、「馬鹿(素人)を守る、馬鹿でも出来る」、またフェイルセーフは、「失敗しても安全、間違っても誤らない」という意味で、このような考え方にもとずいて、安全の施策なり工夫を進めなければならないというのであった。

 人間は根本的また生理的にも不注意な動物で、毎日毎日、長時間緊張が持続するものでもないし、無意識に意識が途切れることもあるという。そんなときでも、作業上大丈夫なように安全上の工夫が必要なのである。

 どこの事業所にでもある電力室のナイフスイッチカバー、エンジン・モーター類のカップリングカバー等(写真)、この考え方からきている。危険な回転体等に体の一部が触れようとしても、防護カバーが自動的に接触を不可能にするのである。