長野県は、”信州県”になります??!


香川県は”うどん県”になんて大きな話題になったが、わが長野県は、名実(?!)ともに”信州県”になる?!なんたって、わが郷土をぴたっといいあらわし、長野県より、ずうっと通りがいいし、知名度も高く、親近感をもって日頃、県内外で実際に広く使われている。その証拠に、観光ガイドブックやパンフレットを見ても、長野県なんてどこにも書いてない。みな信州。そう、”信州”でなければ、お客をキャッチ出来ないのである。

 地元紙、信濃毎日新聞の8月31日号に大いに興味ある記事が載っていた。県が「県政モニター」を対象に7月〜8月に実施した初のアンケートの結果、長野県に適した呼称として「信州」を選んだ人が81.1%に上がったことがわかったというのである。長野」14.3%、「信濃」3.9%を圧倒。県民の多くが「信州」という呼び方になじんでいることを裏付けた形だ。

 記事は、更にその理由も紹介。「信州」を選んだ人の内、最多の31.6%が「直感的なイメージ」と回答。県が観光PRや省エネ推進などで活用しているキャッチフレーズ「さわやか信州」の印象があるとした。「長野」を選んだ理由は、最多が「信州や信濃よりも分かりやすい」36.8%。「長野冬季五輪を開いたから」15.5%。信濃を選んだ理由は、最多が「県歌は『信濃の国』だから、60.6%。

、「信州」は、事実、県下では明治以降の長い歴史の中で、いろいろな場面で広く使われ来て浸透している。また小説や、テレビ・映画のドラマの中でもひんぱんに使われているのは周知のことである。”長野県”といういい方、どうも思うにちょっとぎこちないというのか、当たりが固いのである。これが、信州が普及する理由の一つかもしれない。

 信州飯山、信州中野、上田、小諸、佐久、軽井沢、松本、安曇野、大町、諏訪、伊那、飯田、木曽と、みな信州と付けて呼んでぴたっとする。ところが、ひとつだけ信州が何故かなじまない町がある。県都長野市である。ほんとうのところ信州長野とはあまりよばれないし、長野市の人も自分のところを信州長野とはいわないのである。私も、長野市に長く住んでいたのでそれがよくわかる。長野は長野だというのであろう。まあ、昔から、”信州、信濃善光寺”とはいわれて来たが、そこに長野は入ってこない。

 そんなわけで「信州県」、県下、大半のところが賛成でも、県庁所在地の長野市民は大反対かも。「信州県」に改名を機に、県庁を中信・中央の松本に移すプランもいいかもしれない。それよりは先ず、県の、信州ブランド推進室などを中心としたキャンペーンも面白いかもしれない。