ソバガキはうまくない!?

 今では信州でも多くの人にとって郷愁の食べものに類するソバガキ。といっってもこの私は、数年前まではソバガキを食べたことはなかった。松本市を見下ろす近郊の農村の私の田舎では、ソバをは植えられていなかったので、従ってその頃に食卓でソバを食べる機会はなかった。

 以前、と言っても今となればだいぶ前だが、職場などで、昔話しに花が咲いて同僚が、実になつかしそうにソバガキを食べた体験を語るので、それがどんなものかぜひ食べてみたいものと思っていた。

 あるとき、某スーパーにソバ粉を売っているのを見つけたので、さっそく求めて作ってみた。ソバガキを。茶碗にソバ粉を入れ、熱湯を入れかき回しただけだが。う〜ん、個人的な好みもあるだろうが、正直うまくない。味噌を付けようが、砂糖醤油を付けよう
が、元のソバ粉の味がベースだからどうしたってもうまいとはいえない。これは薄焼きにしようとおんなじだった。

 会社に行って、伊那の山の中で子供のころよくソバガキを食べたというGさんに話してみると、「あんなもの、ちっともうまいものじゃないさ。」という返事。ただ常に腹すかせていたような時代だったから、なんでもうまかったのだろうと。写真はヤフーの画像検索より。