知らないことは、たくさんたくさん!

 結論的にいえば、私たちそれぞれに見知っていること、体験していることももむろん多くあるが、まだ知らないこと、体験してないことの方がずっとずっとたくさんあることを知るべきだろう。知っていること、知ること、体験していること、体験することは力であり、人間の行動にとってエネルギーの源泉である。

 ちょっと語弊はあるかもしれないが、いわゆる常識的な一般的に近いことでも、特段、知らないことは恥でもないし、責められるべきことでもない。またちょっとした生活に役立つ小物や道具でも、ひょっとして知らずにいて損をしているようなこともあるかもしれない。それらのこと、知る機会を得た時、知ればいい、それでいいのだ。

 しかし、知らないことは自慢できることでも、ましてや吹聴するようなことでもない。知らないことにはいつも謙虚でありたい。 何歳になろうと、知らないこと、体験・経験してないことには素直に謙虚であるべきであるし、常に旺盛な知識欲と探求心、進取の若さを忘れてはなるまい。自戒の念も含めていうが、良く、−−オレは、わたしは、そんなこと知らないよ〜−−、などと、知らないことの方がなんか、まっとうでもあるかのようないい方をしたりするが、考えなければならない。

 逆に、知っていること体験していることを、自慢したり、ひけらかしたりしてはならないのはわかっていても、程度の差はあれ、これはなかなか難しい。