ぶっかけごはんとその思い出

 私の貧しい(?)今日の朝食は、昨日残った味噌汁のぶっかけごはんだった。これまた冷たくなった昨日かその前か焚いたごはんに、味噌汁をかけ電子レンジへ。あまり人には見せられないかしれないが、時間もかからず、まあ、これは楽ちんである。たまにはいいかも。残った昨日の味噌汁といっても、けっこう具沢山、栄養的には問題はない。

 そういえば、昔々、少年の頃、時間がずれた一人だけの昼食やまた学校帰りの腹がすいてどうしようもないときなど、母から「味噌汁でもかけて食べときな」なんてよく言われたものだ。ごはんにかけるものは、味噌汁以外にもいろいろだった。きな粉なんかは私はけっこう好きだった。きな粉をそのままの場合もあったし、お湯で混ぜたりもした。砂糖そのものををかけて食べたこともあるし、醤油をかけたこともある。醤油をかけて食べると何故か、腹にうじ虫がわくなんて言われたものだ。

 梅干しひとつにシソの葉を乗せて、お茶をかけてすすったり、少しましに削り節にちょっと醤油をたらしたり、しその実をパラパラまぶしたり、よく弁当のおかずにもなったでんぷや細切りこんぶの佃煮などをかけたりして食べもの。黒豆や花豆の甘い煮汁などはとりわけ好物だった。

 お茶漬けにお湯やお茶をかけさらさらという図は今もむろんあるし、ぶっかけごはんのメニューも健在だが、貧しい時代特有ともいえそうなさまざまなぶっかけごはんの思い出、少年の日もはるか遠いものになった。画像は、ヤフーの画像検索より。