「高原に旋風起こせ草競馬」「風と馳せ砂塵巻き上げ草競馬」



 ホームページの方の画像日記帳や俳句練習帳の対応に追われ、はからずも
プログ、2週間あまりもお休みしてしまった。
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標高1600メートルあまり、日本一標高の高い草競馬として知られる信州
塩尻市高ボッチ高原観光草競馬大会。毎年8月の第1日曜日開催が恒例。今
年も8月2日に行われ、友人と連れだって観戦した。

 今年でもう第62回目を数える。北アルプスはじめ、中央、南アルプス、 富
士山を望めるさわやかな高原の草競馬大会は例年、地元はじめ、観光客など大勢
の観客でにぎわう。大会の観戦は例年通り無料、また当日はJR塩尻駅等からの
往復のシャトルバスの運行もあり、こちらも無料なのも魅力だ。

 ここ高ボッチ高原での草競馬大会の始まりは、戦後のまだ色濃い昭和27年。
高原状の高ボッチの山上は草刈り場や放牧地として昔から活用されていたが、
農閑期に農家の余興として草競馬が行なわれたのがスタート。今では塩尻市
主催となり、観光的にも人気のイベントとなっている。一周400メートルの
ダートコースに全国から約80頭のサラブレッドをはじめとした競走馬やポニ
ーなどが参戦し、24レースを繰り広げる。馬のお面をかぶって走る「人馬レ
ース」、ちびっこ馬車やポニーの乗馬体験、正解者には抽選で塩尻の特産品が
プレゼントされる勝ち馬あてクイズなど、アトラクションも豊富。また当日中
やっているウサギ・ヒツジやポニーなどとの動物ふれあいコーナーや、高ボッ
チ高原散策ガイドツアーも人気だ。

 一周約400メートルの馬場、その回りを丸太の柵が囲む。カメラを構えた
人やファミリー連れ、若者やシニアのグループがその柵の窓に鈴なりという感
じだ。ひづめの音とともに砂ぼこりを上げて疾走する競走馬の迫力に「ソレ、
ガンバレ」と声援を送る。中には、観戦はそこそこ焼き肉とビールに夢中とい
うグループもあちこち、田舎の草競馬らしくのどかでひなびた風景が実にいい。

 母親の元を離れようとしない子馬が、母親のレースに一緒に参加して走る光景
や、逆送したり止まってしまうポニー、レースなのに家族で馬を懸命に引っ張て
いるなどの一幕もあり、観客の笑いを誘っていた。