即時通話、待時通話・その1

 今朝のNHKの朝ドラ「ごちそうさん」の一場面、大阪のめいこが東京の桜子に電話しているのをみて、えっっ?と思った。今は、国内はおろか世界のどこまでも瞬時に繋がる時代。今の世代の人は50年、60年前も同じようだったと思うかしれないが、そんなことはないのである。若い作家は知らないのであろう。

 ましてや戦災で通信網がズタズタになった直後の昭和22年(1947年)である。東京〜大阪という日本のメインな都市間同士だから、少なくてもそうなっていたかもしれないが。がしかし、全国自動即時化(交換手を介さずダイヤルだけで国内どこへでもつながる)が完了したのはなんと昭和54年(1979年)なのである。すなわち、ダイヤル・プッシュだけで全国どこへ繋がるようになってから、まだ35年しかたっていないのである。