わかったようでわからない言葉、ラディカル(radical)って?

 この言葉もわかったようでどうもよくわからない言葉の一つだ。辞書などでは「根本的な」「基礎的な」また、「過激な」や「急進的な」などと載っていて、意味そのものはよく理解できるのだが。しかし、社会、歴史、美術、音楽、建築などでは、それぞれの分野で意味や解釈のニュアンスが違っているように見える。

 そんな疑問を持つ人はいっぱいいるらしくて、ネットにも疑問が寄せられ、その回答も。ベストアンサーと見なされたものの一部から。まあ、これを聞いてもピーンとよくはわからないが。

 ーー「ラディカル」と聞いて私がイメージするのは、物事を根本的に底の底から変えてしまうような、鮮烈で強力な力だと、この回答者は言う。何よりも、「我々の既成概念を根本から変えてしまうこと」を含意していることが、重要なのだと。胸躍る言葉でもありながら、危険と隣り合わせのニュアンスも。政治であれ美術や建築であれ、ラディカリズムを標榜する思想は、急激で落差の大きい変化を求め、既成概念を覆すことが目的だから、より戦闘的であり、挑戦的でもあるのだと
する。