夏の花、ノウゼンカズラ((凌霄花)

 真夏の炎天下、オレンジ色の花をたくさん咲かせるつる性の花木である。私の寓居の周りでも良く見かける。中国中南部原産、平安時代にはもう渡来したらしい。夏の暑い時期は花木が少なく、枝を延ばした樹木全体に、ハッとするような鮮やかな色の花を付け、日に日に咲き変るので、よく目立つ。花の形がラッパに似ていることから英語では「トランペット・フラワー」、「トランペット・ヴァイン」などと呼ばれるとか。

 ところで、私の持っている植物辞典(小学館・万有百科辞典・植物編)には、花や蕾の汁は有毒である、と出ている。また、ヤフー百科辞典には、花の蜜が目に入ると失明するという迷信があると。一方、ウイキペディアには、その蜜は毒性があるといわれるが、根拠のない俗説・風評である。花や樹皮は漢方薬では利尿や通経に使われる。−−と載っている。どちらがほんとうなのか。
 「凌霄花 湖畔の町を 明るくし」