ふかしいも郷愁・2


 さつまいもの外に、茹でたジャガイモもよく食べさせられたものである。これもおこひるによく出てきた。おばさんが、平らなざるいっぱいに半分に切ったポテトをのせ運んできた姿が目に浮かぶ。野良で塩をちょっとふりかけ食べるジャガイモはすいた腹にはとてもうまかった。

 さつまいも、輪切りにして醤油などで甘しょっぱく煮て食べることもあったものだ。ジャガイモを丸ごと茹でたのは、ジャガバターなどに継承されているといおうか。

 【小昼】:1.正午に近い時分。2.朝食と昼食、または昼食と夕食との間に食べる軽い食事。3.おやつ。間食(大辞林/三省堂より)。信州では農作業の間に食べるおやつのことを「お小昼(おこひる)」と呼んできた。