カモに手渡しで餌を与える...

 日本にやってくるカモで、土着していて渡りをしないカルガモも含めて、一番数の多いのはオナガカモである。昔は、マガモが多かったということも聞くが、今は圧倒的にオナガカモが優勢である。このオナガカモ、かなり人なつっこい。あまり人間を怖がらない。群れでけっこう人の近くまでやって来る。

 東京上野の不忍池にも、秋〜春、いっぱいいて人の呉れる餌を喜んで食べている。この不忍池のまわりには、このオナガカモ、ハト、カモメがごっちゃにいてなかなか面白い。カラスもちょっと離れたところから様子をうかがっている。池面には鯉が大きな口をあけて集まっている。

 安曇野の白鳥飛来地の一つ、御宝田遊水池にも淡水系のカモ、オナガカモやヒドリカモがたくさん来ていて、陸に上がったり、水に戻ったりを日がな繰り返えしている。餌を呉れようとするとすぐ身近まで寄って来る。中には平気で手ひらに乗せた餌をつつく鳥もあらわれる。こういうことは個体差がありそうだが。私は、白鳥にも手渡しで餌を与えたこともある。

 もっとも同じカモでも、全国的にお馴染みのカルガモは警戒心が強くこういうことはありえない。
 手の平の餌をつつくオナガカモのオス。