ソリ遊び

 先日は、私が住む松本市にもけっこう雪が降って、通勤は渋滞で大変。こういう日は15分も早く家を出たのに、1時間近くの大遅刻なんてこともざらだっただろう。

 だが子供たちにとっては、近くのお宮の坂などでもソリ遊びも出来て大喜びだろう。

  ところでソリやミニスキーはみなプラスチック製。今は、子供も親もソリとはそういうものだと思っているけれど、私の小さい頃は売っているソリなどなく、ぶかっこうながら板ぎれを集めてよく作ったものだ。

 いろいろなソリがあった。持ち運びに具合いのよいよううしろに取手がついたもの。ミカン箱を載せたもの。前に舵取がつたものなど。スキーの部分は竹を火であぶり曲げ、使えるものはマキでもなんでも使ったものだ。

  ソリづくりもソリ遊びのうちだったが、いつしか途絶え、今の子供にこうした遊びの興奮や喜びはない。

 かって手づくりのソリで遊んだ少年も親や祖父母になり、子供にせがまれるままプラスチックのソリを買い与える..。

 社会全体、時代の流れがそうしてるのだろうが、子供の遊びまで素朴さ奔放さが失われて、何か大人の管理社会の一部に組み込まれているようでさびしい。