ちょっと立ち止まってみる勇気と決断...


 一昨日書いた、「湖の対岸と自己背反」とも関連・繋がっているのだが....。

 日頃の仕事や行楽、単に目的の地へ急ぐだけがが、少しオーバーにいえばそれを通した行動、人生などの目的でもないと思うのだが、途中で立ち止まってみる、クルマを留めてみるというのは、実際のところはちょっとした決断と勇気がいるものだ。信州の言葉でいえば”ずく”とかこまめさが必要だ。

 結果的には、止まってみて、立ち寄ってみて新しい発見、楽しい印象的な経験などをすることもけっこうあるのだが、ある程度はそれはわかっていても、日常の行動の中ではなかなか難しい。 またいつの日かと思うのは、永劫にチャンスを失うこととイコールの場合も多かろう。

 当面の目的地に一直線に急ぐことだけが、当面の目的に向かってひたすら懸命になることだけが、人生行路の目的ではない。むしろちょっとした休息ともいうべき途中下車が、何気ないふらっとした道草やまわり道が、言ってみればゆとりが、人生を豊かに、実り多い彩りと変化に富むものにするのだ。