本屋が好き...

 
 私は、本屋が好きだ。この頃は電子書籍の登場などで本にまつわる環境は変わりつつあるが、やはり本屋はいい。

 偏見だといわれるかもしれないけれど、書店で本を読んでる人を見ると、なんか知性的で、頭もよさそうにみえる。とりわけ若い女性など、知的で品がありより美しく賢しこそうにみえる。本屋や図書館には、何にかしらそういった知的な雰囲気が漂っている。
 もっとも世にいう青少年の健全な発達を疎外する有害な本も少なくない。また子供たちが、漫画やコミックのコーナーばかりにたむろしているのは問題ではあるけれど。

 私も長い間に買った書籍が積み重なって、狭い家を圧迫してる。しかし唯一の財産とでもいえるでもあり、本のそれぞれにみな手に入れた時の経緯や思い出があって、容易に手放せないでいる。背が古くなった本を手にして、あの時は、こういうことに関心があったんだな〜などと、感慨にふけったりする。

 本に対する価値感も人さまざまで、買って読んだ本をみなすぐ捨てたり、古
本屋に売ってしまう人もいる。整理法のアドバイザーは不要になった本など捨てなさいとも言っている。でも今時はもう古いといわれるかしれないけれど、私はそういう気にはなかなかなれない。

 やはりその人がどんな本を読んできたかは、大いに興味のあることである。読んだ本棚の本で、人の内的な遍歴のアウトラインが垣間見えるといったらオーバーだろうか。写真はヤフーの画像検索より。